藤本貴之[東洋大学 教授・博士(学術)/メディア学者] ・・・ 先日、筆者は新刊『パクリの技法』(https://amzn.to/2Dtnesa)を上梓し、おかげさまで方々から反響や意見を多数頂いた。その中でも多かったものが、「日本風中国ブランド『メイソウ(MINISO)』」についての質問である。メイソウの問題点については、本書では言及していないので、改めて考えてみたい。 海外に行き、多くの外国人が集まる観光地や大きなショッピングモールなどに行くと、非常に高い確率で存在するのが「日本品質」を売りにした「メイソウ(MINISO)」なる雑貨屋だ。 大都市圏だけでなく中堅都市にも意外と出店しているので、海外展開している「ユニクロ」や「無印良品」よりも目にする機会は多い印象だ。それもそのはず、メイソウは世界で約2000店舗(内、日本7店舗)。その数はユニクロの世界店舗数2127店舗(内、日本832