旧ソ連時代にウクライナで開発されたアントノフAn-225「ムリーヤ」。左右3基ずつ計6基のエンジンと、まるでムカデのような16対のギア(着陸脚)を持つ世界最大とも史上最大とも評される迫力満点の航空機だ。実稼働1機、未完成1機のみの希少な貨物飛行機が、2月27日にウクライナのホストーメリ空港(以下、ホストメル空港)でロシア軍により破壊された可能性が非常に高い状況となっている。 ホストメル空港の正式名称はアントノフ国際空港で、3500mの滑走路を有するウクライナの主要な国際貨物空港である。当初、ロシア軍により制圧されたとの情報があったが、2月25日現地時間未明には、ウクライナ軍が奪還しその時点ではAn-225も無事であった。尚、アントノフ社公式Twitter (@AntonovCompany)は、2月27日午前時点、An-225が失われたとアントノフ社が伝えているような投稿に対して、No!と回