前回の続き.evalの本丸である関数適用の説明に入ろう. consセルの評価 関数適用が起こるタイミングとはすなわち,consセルが評価されるタイミングである.まずは,consセルのデータ構造を確認しておこう.consセルは,次の形をもつトークン列である. \@tlabel@cons{\carXX\cdrXX} \carXXがCAR,\cdrXXがCDRを表す制御綴りであり,展開するとLISP on TeXにおけるオブジェクトの形式をしたトークン列を得ることができる. consセルの評価規則は簡単で, CARを評価して,適用可能なオブジェクトを得る CDRを引数として,さきほど得られたオブジェクトに適用する 関数やクロージャの場合は各引数が評価される.マクロの場合はそのまま引き渡す だけである.consセルの評価規則の実装,\@eval@consを確認しよう. \def\@eval@con