RSAとは、今日最も広く普及している公開鍵暗号です。 公開鍵暗号というのは、暗号をかける鍵と、暗号を解く鍵が異なっている暗号のことです。 普通に考えれば、かける鍵と解く鍵は同じでなければならないような気がします。 (かける鍵と解く鍵が普通に同じである暗号は「共通鍵暗号」と言います) ところが公開鍵暗号は、 ・暗号をかける鍵は暗号化専用で、解くことはできない。 ・暗号を解く鍵は復号化専用で、かけることはできない。 といった、なんとも不思議な仕組みなのなです。 なぜこんなことができるのか、秘密を探ってみましょう。 ■ 一巡する計算 普通の(物理的な)錠前は、同じ1本の鍵で開閉を行います。 なぜかというと、開ける動作を全く逆にしたものが、閉める動作になっているからです。 つまり普通の錠前は「一直線の往復」なのです。 もし、開ける鍵と閉じる鍵を別々にしたかったなら「一直線の往復」ではダメで、 「行
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