「科学的根拠」の陰謀論にダマされるな! 新型コロナとイベルメクチンをめぐる事例から学ぶ 浜谷陸太 医師、疫学修士 ご存じの方もおられると思うが、3月末、新型コロナウイルス感染症(COVIDー19)に「イベルメクチンは効かない」ことをある程度はっきり示した論文が米医学誌で発表された。前回の記事を執筆した2021年7月時点では、COVID-19に対するイベルメクチン論争が取り沙汰されていたが、今年に入って大々的に見かけることは少なくなった。ただ、一部では(医師・”専門家”含め)依然としてイベルメクチンを推していたようである。 科学的根拠(エビデンス)は本来、客観的であるべき指針だが、陰謀論や研究者のイデオロギーが密接に関わっており、残念ながら正しい情報が拡散されにくいという側面がある。本論考では、イベルメクチンの事例を振り返り、科学的に妥当な情報の見極め方を紹介し、読者の方の健康リテラシーの向
![「科学的根拠」の陰謀論にダマされるな! - 浜谷陸太|論座アーカイブ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c2f3105fd6052f4797bca8cecd10b3ace29a1804/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwebronza.asahi.com%2FS2010%2Fupload%2F2022040600001_2.jpg)