ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR バチバチというセンコ花火のような火花に照らされ、極太ミンチョ体で「悪い政府だ」「マッポはセプク」「インガオホー」と書かれた反政府団体のネオハイクが浮かび上がる。コンクリートに転がるUNIXや旧型オイランドロイドの残骸やネズミの死体などを踏みながら、男はさらなる暗がりを求めて進む。 2010-11-14 23:32:01 ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR 「アイエエエ!」思いがけぬニンジャの侵入にカオルコは失神する。ニンジャの恐怖は日本人の遺伝子レベルに刻まれているのだ。「まさかハッチの前で、私が開けるのを待っていたのか?」とガガイケ。「竹林のタイガー、暁を知らず」狂乱状態を脱していたサワタリは、血みどろの顔で冷酷なハイクを詠む。 2010-12-23 00:43:54 ニンジャスレイヤー /
事件が起きた。あれは多分秋だったと思う。全てはこの一言から始まった。 「俺、映画、1.4倍速で観るんだよね」 隣にいた女の子は、「え?」みたいな驚いた表情を見せた。そしてその2秒後に「は?」みたいな軽蔑するような顔に変わった。なぜなら彼女には「コンテンツ」に対する強い思い入れがあったからだ。具体的には、アーティストの仕事をしていたからだ。彼女は続けた。 「え、ありえないんですけど。」 「ありえない、よね……、でも見ちゃうんだよね」 「……」 「……」 私は倍速で見るメリットを伝えた。例えば、(1)1.4倍速で見れば、120分の映画が僅か85分で観れること、(2)テンポが早くなり、「眠くならない」こと、(3)速聴効果で、もしかしたら「脳にもいいこと」などを語った。 しばらく沈黙が続いた後、彼女はこう続けた。 「……それは、彼女と一緒に居てもですか?」 「うん、たまに」 「……」 「……」 事
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