若者の性行動経験率は2005年がピーク 今回の男女共同参画白書には、調査の結果から、若者を対象とした「恋人として交際した人数」を集計したグラフが掲載されています。その中で、「いない」と答えた人は20~30代の独身女性では24.1%、独身男性では37.6%にのぼっています。特に20代男性では、交際経験がない人は4割近くという結果になりました。 この結果を受けて、新聞やテレビなど大手メディアでは「若い人が交際しなくなったのでは」といったニュアンスで報道されているようです。一方、ネットメディアでは「そうした傾向は昔からあり、最近変化したわけではない」という論調も見られました。 この分野の研究者の間では、「若者のデート・性交(セックス)経験率はここ十数年低下傾向にある」というのが共通理解になっています。これは、日本性教育協会が6年に1度実施している「青少年の性行動全国調査」の結果からも明らかです。