いま世界が注目するスウェーデンの知性、ヨハン・ノルベリの新刊『OPEN:「開く」ことができる人・組織・国家だけが生き残る』。楠木建氏や山口周氏が賛辞を寄せる本書の日本語版が4/29に発売された。 見知らぬ他人やアイデア、変化に対しオープンであってこそ、文明も組織も繁栄する。ではなぜその試みはつねに「失敗」し、われわれは今日も戦争に明け暮れるのか? どうすれば「偽オープンの罠」を回避できるのか? 本書はその謎を圧倒的なエビデンスで解き明かし、世界に衝撃を与えている。 今回は本書の訳者・山形浩生氏から寄せられた、わかりやすく痛快無比な6000字解説をお届けする。 1 本書のまとめ本書『OPEN』の主張は単純明快。社会でも何でもオープンがいいよ、閉鎖的なのはよくないよ、ということだ。 オープンにしておけば、新しいモノに出会う。新しい体験と、新しいアイデアが出てきて、既存のものについても新しい組み