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  • アランの『幸福論』(かんたん版)

    はじめに オプティミスト(楽観主義者)として有名なアランの『幸福論』をはじめとしたプロポ(哲学的断章)は、具体的で非常に分かりやすい言葉で書かれているはずなのですが、内容として何を言っているのかよく分からないことが多々あります。 なぜかというに、それが全て隠喩だからであり、これは完全にアランの戦略(レトリック)です。 アランは、具体を離れた抽象的な思考が無意味で有害でしかなく、具体物によって思想や観念を表現すること(具体の言葉、隠喩)が必要だと考えます。 抽象はただ頭で分からせるだけであり、まったく身にはつきません。 身になる理論とは、現実の具体的な事物から、その人自身の中で帰納的に導き出された理論(抽象)のみです。 抽象だけの理論というものは、その過程(途中計算)を省くため、頭でしか理解されず、実用が難しい(自身で具体物に演繹できない)のです。 分かりやすく言うと、アランのプロポは、哲学

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