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  • 【現代詩】「零下の音」 北の岸辺にたどり着いた者たちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

    零下の音 軋む音が 波音に混じり 雪の重たい気配に さらに沈む わずかの物だけを手にした 数人の男たちは 凍り始めた上着の中で 震える身体を跳ね上がらせ 眠れない夜と 雪に覆われた笹藪の中に消えていった その先にあったのは ただ暗いだけの夜と 冷たいだけの 薄い舌がたてる 微かな音 ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「零下の音」の解説 詩全体の印象 「零下の音」は、冬の厳寒と人間の孤独、そして希望の薄れを描いた詩です。雪景色を舞台に、数人の男たちが極限状態の中で生きる様子が、音や感覚を巧みに用いて表現されています。 各部の解説 「軋む音が / 波音に混じり」:冬の静寂を破る軋む音は、厳しい自然環境を象徴しています。それが波音に混じるとは、陸と海の境界が曖昧になり、男たちの状況がますます不安定になっていることを暗示しているのかもしれません。 「雪の重たい気配に /

    【現代詩】「零下の音」 北の岸辺にたどり着いた者たちのイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
  • 【現代詩】「砂の砦」 約束、のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

    砂の砦 甲冑をまとったまま 浅い眠りから覚めた男は 目の前に広がる砂漠の その涯に舞い上がる砂嵐を見た それは数万の軍勢が 怒りの声を上げながら迫る標 男がたった一人で防がなくてはいけない 狂乱の奔騰 狂気の激流 味方はただ眼球の溶け落ちた 暗い眼窩を兜の庇に隠した男たちだけ やがて男は砦の前に立ち 錆びた剣を振り上げる この砦を守るために あの青い月の夜 たった一度交わした 言葉のために ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「砂の砦」解説 詩の全体像 「砂の砦」は、壮大な自然と人間の孤独、そして使命感を描いた詩です。砂漠という過酷な環境の中で、男はたった一人で、数万の軍勢が迫る砂嵐という絶望的な状況に立ち向かいます。この詩は、男の内面の葛藤と決意、そして過去の出来事が現在の行動に深く結びついていることを暗示しています。 詩の各節の解説 1節・2節: 甲冑を身につけ

    【現代詩】「砂の砦」 約束、のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂
  • 2010年9月末頃 シラチャに馴染み始めた頃【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    2010年9月末頃。 現地のR&D(研究開発)スタッフ向けに、特許等知的財産に関する話をしている。 思えば、この頃から、知的財産関連の仕事を少しずつするようになっていた。 帰国後、知的財産部に配属になるきっかけは、その辺りにあった気がする。 日と、海外のいくつかの拠点を対象にした、知的財産のグローバルミーティングの話も出ていた。 まさに帰国後に、自分が中心になって進めていたものだ。 タイにいる間は、グローバルミーティングは実現しなかった。 帰国後も、ずいぶんと時間をかけて、各国の拠点を何度も回ったが、結局は実現できなかった。 僕以降の世代の人たちの頑張りに期待しよう。 2010年当時、シラチャの街中の床屋さんでは、男性の散髪の相場は60〜80バーツくらい。 僕が通ったお店は100バーツ+チップ。 特にサービスがいいとか、腕がいいとか、そういうことはなかったが、お店の中がそこそこ綺麗だった

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  • 「それぞれの秋」 アリス それぞれの時を過ごしながら - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 谷村新司さんが亡くなって、心の空隙が埋まらないまま、いつの間にか時が過ぎています。 アリスⅧに収められて、シングルにもなっている「それぞれの秋」、時々思い出します。 この曲が発表されたのは、僕がまだ高校生の頃。 歌詞の意味は、よく理解できていなかったと思います。 なんだか、とても暗い印象の曲だな、くらいにしか思っていませんでした。 それが、このところ、思い出すたびに、少しずつ味わえるようになってきています。 自分が学生の頃は、キラキラと輝いていたのかな。 自分がどうなっていくのかわからない不安で、「夢」のようなものにすがるような物言いをしていなかっただろうか。 自分は、結局は「ささやかに生きて」きたのだろうなあ、なんて思ったりしています。 この曲を聴くと、そんなことをなんとなく考えてしまいますね。 まだ気温の高い状態は続くような予報です。 休日の午後、こんな曲を聴

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  • 我が家の米不足対策は、とても健康志向です - 安心感の研究 by 暖淡堂

    もうじき新米が味わえます こんにちは、暖淡堂です。 台風や地震で、料を家庭でも備蓄するようなことが推奨されたことが原因なのか、スーパーなどではお米が品薄ですね。 インバウンド云々のことは正直???です。 家庭で備蓄することを呼びかけるなら、それ用のお米を配給したらどうかと思いますが、まあ、それは期待しすぎかもしれませんね。 それはそれとして、我が家もお米がなかなか手に入りません。 平日普通に通勤していると、帰宅時のスーパーに立ち寄ってもお米の棚は何もなくなっています。 これって、コロナの時のマスクと同じ雰囲気を感じます。 もしかしたら、今の時期、もうお米をべることを諦めている人もいるかもしれません。 で、我が家はどんな対応をしているかというと。 白米に玄米、五穀米などを混ぜて、白米消費を抑制しています。 それで、新米が流通し始めるのをじっと待っている状況です。 近所のスーパーなどでは、

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  • 「おほけなく うき世の民に 覆ふかな」 前大僧正慈円 「愚管抄」の作者であり、後鳥羽上皇の挙兵には反対だった - 安心感の研究 by 暖淡堂

    百人一首第95番目の歌の作者は前大僧正慈円さきのだいそうじょうじえん(慈円)です。 生涯で4度、天台宗の座主となった人です。 今回は前大僧正慈円について紹介します。 前大僧正慈円とは 生年1155年、没年1225年。 関白藤原忠通の六男で、1192年に天台宗の座主となっています。 藤原定家らとも交流があり、後鳥羽院の歌壇で歌人としても活躍していました。 兄は九条兼実で、政界の中心にいた人物。 百人一首に収められている歌は、京の街に武士が攻め込んできたり、疫病が流行ったりしたことを悲しんで歌われたもの。 慈円は公武の対立よりも調和を望んでいたらしく、後鳥羽院の挙兵には反対していたとも伝えられています。 「愚管抄」は、鎌倉の幕府との対立を深める後鳥羽院を諫める意味でも書かれたようです。 時代背景 「愚管抄」の成立は1220年頃。 後鳥羽上皇が中心となり挙兵して起こされた承久の乱が1221年5月

    「おほけなく うき世の民に 覆ふかな」 前大僧正慈円 「愚管抄」の作者であり、後鳥羽上皇の挙兵には反対だった - 安心感の研究 by 暖淡堂
  • 【現代詩】「雨に散る」 流れるものの上に瞬間だけ残された軌跡のイメージ 現代詩の試み - 安心感の研究 by 暖淡堂

    雨に散る 道端の 置き去りにされた 古いの 紐は千切れ 雨に打たれ その傍に 小さな花の群が 雨に咲き 雨に打たれ 雨に散り その小さな花びらは きっと晴れた日 暖められた風に さらさらと舞う 光のように ***** Google Geminiによる解説 暖淡堂の詩「雨に散る」解説 詩全体の印象 この詩は、道端に捨てられた古いと、その傍らに咲く小さな花という、対照的な存在を描き出すことで、生命の儚さや美しさを表現しています。雨という自然の力によって、古いはさらに朽ち果て、小さな花は盛衰を繰り返します。しかし、その花びらは、いつか訪れる晴れの日に、光のように舞い上がり、新たな命へと繋がる可能性を示唆しています。 各部の解説 「雨に散る」:詩全体のタイトルであり、雨によって生命が散るという、全体的なテーマを象徴しています。 道端の置き去りにされた古い:現代社会における消費社会や、使い捨

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  • 2010年9月下旬 タイの暑さには子供も疲れる【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    2010年9月下旬。 夜から朝にかけて雷雨ということが多かった。 雨季の真っ盛りで、雷の影響か、時々停電もあった。 直射日光に当たらないと、少し涼しく感じる。 雨雲が厚く空を覆っていると、それだけで過ごしやすい。 それでも、暑い。 タイなので。 週末にシラチャの日人学校で親子レクレーションの行事があった。 子供と、親たちとが、それぞれチームに分かれて対戦した。 久しぶりに身体を動かしたので、僕は気分がよかった。 帰宅すると、娘が、体調が良くないようだった。 風邪気味のようだった。 すぐにサミティーベイに行った。 薬を処方してもらい、帰宅。 翌日、薬が効いているのか、娘は気分が良くなっているようだった。 と二人で、絵を描いたりしながら過ごしていた。 僕は一日読書。 日から棚二個台分のを持っていっていた。 その中から気になったものを取り出して、読んでいた。 午後、家族で「どこドラ」を

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  • 久々にのんびりと週末を過ごしています - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。 コロナに感染して、療養中の方もいらっしゃるようです。 暑いだけでも体調を崩してしまいますよね。 どうぞご無理されず。 なんとか、乗り切っていきましょう。 先月初めから出向して新しい職場に通っています。 まだ研修中なので、出勤しているという感じにはなっていないです。 見習い、ビギナー、初心者。 立場があるような、ないような。 それでも通っています。 定年の歳、還暦間近で、スタートしなおすというのも、貴重なことだろうなと思います。 こんな機会をもらえた僕の定年、そこそこラッキーかもしれません。 研修は、学び直したり、新たに覚えたりすることが多くて、7月は休日がその対応でつぶれていました。 7月の大波を乗り切ったので、8月は少しのんびりできそうです。 週末の休日は、自分のためのことに時間を使えそうで。 それでも

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  • 新宿駅乗り換えと代々木上原乗り換え 雰囲気の違い、心の持ち方のコツなど - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 2024年7月1日付で出向しています。 定年は出向先で迎える予定です。 で、勤務先が変わったので通勤ルートが少し変わりました。 行き先が違うので、当然ですね。 これまでの勤務先への通勤ルートでは、新宿駅で乗り換え。 新しい勤務先へは代々木上原駅(小田急小田原線)で乗り換えます。 それで気づいた新宿駅と代々木上原駅の雰囲気の違いなどを書いておきたいと思います。 利用客の様子が大きく違う 新宿駅は、朝も夕方も、日中も、人が多いですね。 利用客数は日一らしいです。 通勤時間帯は、人が多いので、自分の行きたいホームに辿り着くためには、スキルが必要です。 僕の人混みの中を歩き抜ける方法のコツは、移動する人たちの足を見る、です。 顔や身体が向かっている方向を参考にしてその人の歩く方向を判断すると、かなりの確率でフェイントにかかります。 一方、足の向かっている方向はほぼその通

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  • 「Thunderstruck」 AC/DC 映画「Battleship」のシーンとともに - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 暑いですね。 まだしばらく暑い日は続くようです。 身体には負担がかかってしまいます。 せめて気分は軽く過ごしていきましょう。 スカッとする映画を観たいものです。 で、なんとなくYoutubeあたりをウロウロしていたら。 見つけました。 Battleship おまけに、バックで流れているのが AC/DC の Thunderstruck カッコいいです。 スカッとします。 全編観たくなります。 この夏は、あまりお休みがない(日々、なんだか時間に追われています)のですが、そのうちになんとかしたいと思っております。 www.youtube.com www.youtube.com *☺☺☺☺☺* イントロのギターリフ、カッコいいです。 20世紀のロックでは、僕の心の中ではリッチー・ブラックモアの名曲の次くらいにランキンされています。 「Thunderstruck」 AC/D

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  • 「み吉野の 山の秋風 さ夜更けて」 参議雅経 後鳥羽院に重用された、蹴鞠が上手な「新古今和歌集」の選者の一人 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    百人一首第94番目の歌の作者は参議雅経さんぎまさつね(藤原雅経)です。 後鳥羽上皇に重用され、藤原定家らとともに「新古今和歌集」の選者の一人でもありました。 今回は参議雅経について紹介します。 参議雅経とは 生年1170年、没年1221年。 官位は従三位、参議でした。 藤原雅経の父、藤原頼経が源義経と親しい関係にあり、源義経が追われた後は藤原頼経、雅経親子は鎌倉に護送されることになりました。 しかし雅経は頼朝からその和歌や蹴鞠の才能を認められ、源実朝とも親交を結ぶなどしたため、次第に頼朝からも重んじられるようになりました。 この藤原雅経は、後鳥羽上皇からも重用されます。 院における歌壇で活躍し、また蹴鞠の実力も高く評価されました。 後鳥羽上皇からは「蹴鞠長者」の称号を与えられています。 このことから、藤原雅経は飛鳥井流蹴鞠の祖とされています。 時代背景 サッカー選手の信仰を集める京都白峯神

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  • 暑い日にはこんな曲を聴いていたい 「光進丸」加山雄三 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 暑い日が続いていますね。 日々、無理せず、どうぞご安全にお過ごしください。 湿度が高くて蒸し暑いのがとても耐えられません。 それでも、夕方雨が降ったりすると、その後はしばらくは過ごしやすく感じたりします。 タイの方が過ごしやすく感じるのは、暑くても毎日雨(だいたい大雨)が降っていたからかもしれません。 暑い日に思い出すのが加山雄三さんの「光進丸」。 この曲、昔から好きで、シングルレコードで持っていて何度も聴きました。 波音、イントロ、歌が始まってそれからサビまで、ずっと引き込まれていきます。 聴き終わった頃には、自分も船のうえにいるような気分になります。 歌われている場所は伊豆諸島の周辺ですね。 まだどの島にも行ったことはありませんが、行ってみたい場所であり続けています。 (が船に弱いので、飛行機で行けるところにしか行けないかもしれません) 今日も暑くなりそうで

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  • 2010年9月中旬 シラチャの街も次第に涼しく感じるようになってきた【微笑みの国の記憶:タイ駐在備忘録】 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    スカパープ公園前のセブンイレブン 2010年9月上旬。 タイの暑さの盛りは4月から5月。 ソンクラン祭り(水掛け祭り)が終わると、ゆっくりと気温が下がり始める。 9月は、午前中は晴れ、午後は雲が増えてきて、夕方から夜に大雨という日が続くようになっていた。 この頃、数日風邪気味だったようだ。 日記には「薄い水割りを飲んで寝る」などと可愛らしいことを書いている。 お酒を飲まず、娘とすごろくをしてから早めに寝ている夜もあった。 状況はわかってきていたが、タイの建物の中のエアコンは身体に負担だった。 冷気の吹き出し口を調整してもらった。 冷たい空気が直接身体に当たっていたのだ。 気を利かせて、僕の席を狙って涼しくしてくれていたのかもしれない。 が、さすがに寒くなり、調整して方向を変えてもらった。 それで冷風は当たらなくなったが、代わりに水滴が席の近くに落ちるようになった。 それもある意味、サービス

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  • 「世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ」 鎌倉右大臣 非業の死をとげる第三代将軍 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    百人一首第93番目の歌の作者は鎌倉右大臣かまくらのうだいじんです。 鎌倉幕府の源頼朝、源頼家に続く第三代将軍源実朝さねとも。 彼は藤原定家を師として和歌を学ぶ文人でもありました。 今回は鎌倉右大臣について紹介します。 鎌倉右大臣とは 生年1192年、没年1219年。 最後は兄源頼家の子公暁によって刺殺されました。 鶴岡八幡宮参拝の帰路のこと。 まだ28歳でした。 鎌倉幕府はこの後、将軍を京都から迎え、政治体制は執権家の北条氏を中心としたものになっていきます。 源氏の血筋に連なる者が将軍となるのは、このずっと後、室町幕府と呼ばれる政治体制を確立した足利尊氏のときのこと。 源実朝の刺殺事件は、鎌倉幕府の体制が決まっていくきっかけになっているようです。 百人一首に選ばれている歌は、実朝が実際に見た光景を題材にしているもの。 鎌倉の浜辺に立ち、漁師の漕ぐ小舟を見ています。 そして「世の中が常に変わ

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  • 出向前で忙しいのにやりたいことが増えてしまう - 安心感の研究 by 暖淡堂

    こんにちは、暖淡堂です。 もう少しで、勤務先が変わります。 所属は同じなのですが。 いわゆる「出向」です。 今度は特許(庁)関連の仕事にドップリと浸かります。 で、さらに半年ほどすると還暦で、その少し後に定年。 定年後も出向先で働き続けることになりそうです。 そんなこんなでいろいろと忙しいです。 その忙しい時に、やりたいことがいくつかできてしまいました。 一番やりたいことが、Kindleで出版中の「菅子四篇」の改訂。 翻訳文で、検討の足りなかったところが散見されます。 全体的に、もう少し柔軟に文章を書いた方がよかったなと思ったりもしていて。 一番最初に出版したものなので、力が入りすぎていたかもしれません。 epub形式のファイルは作りやすくなったし、編集も楽になったので、出版用データそのものの作り替えも考えています。 平日はあまり時間に余裕がないのですが、そろそろ着手しようと思っています。

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  • サッポロビールジャイアンツの思い出 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    昭和58年、18歳の春から始まった学生時代は、ビールと過ごした時代でもあった。 もともと大学入学前からビールは飲んでいたが、それは大学入学後に比べると穏やかなもの。 18歳からのビールとの付き合いは、もっと深く、激しいものであった。 新入生歓迎会で、生まれて初めてビール瓶1そのままを手にしての一気飲みを経験した。 一気飲みはその後も、様々な場面で挑んだが、勝敗はやや勝ち越しくらいで、途中放棄ということもよくあった。 友人の中には負け続け、その腹いせか、逆噴火という対抗技を使うものもいた。 飲み会が増えると、周囲にいるものも慣れてきて、逆噴火の気配を感じると退避できるようになる。 もちろん、逃げ遅れると、すこし大変な目に遭う。 それもまた、学生時代の飲み方の彩りでもあった。 自室や友人の下宿部屋で飲むことも多かった。 そのときに、必ず用意したのがサッポロビールジャイアンツ。 ほぼ2リットル

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  • 富士山が大きく見える 2024年3月の伊豆下田への家族旅行 - 安心感の研究 by 暖淡堂

    富士山が大きく見える こんにちは、暖淡堂です。 2024年3月に家族で伊豆下田に行ったときの写真を見ていて、まだ紹介していなかったものがあったので記事にしておきます。 道の駅「伊豆ゲートウエイ函南」の駐車場からみた富士山です。 www.izugateway.com 車を降りた時にはわからなかったのですが、なんとなく視野に入っていたものが富士山だったことに気づいた時には驚きました。 伊豆半島から富士山って、結構近かったようです。 自分が思っているよりも大きかったり、小さかったりすると、気づきにくいようです。 見えているはずのものが、この思い込みで見えていないこともあるかもしれませんね。 そんなことを思いながら、帰路をたどりました。 帰りも、我が家族の道のりはのんびりとしたものでした。 dantandho ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ にほんブログ村

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  • 「ルー=ガルー 忌避すべき狼」 京極夏彦 近未来サスペンス、スリラー、またはミステリー - 安心感の研究 by 暖淡堂

    ルー=ガルー 徳間書店版 こんにちは、暖淡堂です。 まだ極私的京極祭継続中です。 その他も読んでいるのですが… で、今回は「ルー=ガルー 忌避すべき狼」です。 ついに、手を出してしまったか、という感じではあります。 「鵼の碑」を読み始めるのを、少しずつ、わざと遅らせているような感じでもあります。 で、この「ルー=ガルー」、面白いです。 後半はほぼ一気読みですね。 時代設定は2040年くらいかと思われます。 その近未来の様子を2001年頃に予想して描いているわけですね。 2001年から20年以上経過した現在、この作品を読むと、とても面白いものがあります。 詳細はぜひ作品を読んでいただきたいのですが、2001年頃には、物事はその方向に進んでいくものと考えられていたというのがわかります。 通信や、移動手段や、データ管理など。 社会や、人々の行動や、行動規範も変わっています。 個性的な女子が多数

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  • 「切腹 鬼役(十二)」坂岡 真 後始末を求められるもの - 安心感の研究 by 暖淡堂

    忠義に篤い若い小姓が切腹を命じられた。将軍家の朝餉の配膳中の失態が理由との事だった。 しかし、それは自らの失態の糊塗を図る上役と、家の断絶を避けようとする裕福な寄合によって着せられた濡れ衣だった。 鬼役の矢背蔵人介は、小姓に着せられた濡れ衣の罪をはらそうとするが、叶わず、蔵人介自身が切腹の介錯を依頼されてしまう。 小姓の才覚と忠義の篤さを認めていた将軍家慶は、自らの脇差を切腹に用いるようにと渡す。 小姓は見事に名誉の切腹を果たす。 やがて、矢背蔵人介は、小姓の上役と、寄合による企みを暴くために剣を振るう。 * 坂岡真さんの悪人の描き方が巧みです。 今回は組織的な不祥事と、それを告発しようとする内部の者との対立や、濡れ衣を着せられて責任を取らされるという設定になっています。 なんだか、お役所仕事の不祥事を告発し、自殺した人を思い浮かべてしまいますが… 「コロナ禍」の期間中に行われたたくさんの

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