長妻昭厚生労働相は2日午前の衆院予算委員会で、政府が2011年度末で廃止する方針だった介護型療養病床について、「(廃止方針を)凍結し、一人一人がそのレベルに応じた医療あるいは介護を受けられることを考えている」と表明した。介護型の廃止が盛り込まれた医療制度改革関連法については「猶予の問題なども含め検証したい」と述べた。平岡秀夫氏(民主)への答弁。 高齢者などが慢性的な病気で長期入院する療養病床には、医療型と介護型があり、06年10月時点の病床数は計35万床。このうち介護型は12万床だったが、医療の必要性が低い「社会的入院」の解消や、医療費抑制の観点から、同年の医療制度改革では介護型を廃止し、医療型に転換する方針が決まった。 【関連ニュース】 ・ 〔写真ニュース〕衆院予算委で論戦スタート ・ 鳩山首相、10年度国債「44兆円超えない」=衆院予算委で論戦スタート ・ 国会日程で仕切り