ほぼ連日、マスコミで、“介護保険”の問題点が連日、報道されている。この制度はもともと新たなる国民への財源負担創出が主であり、決して統一した理念でなされたものではないし、“走りながら考える”制度であり、矛盾が大量に出現するのは必然なのである。各種団体・組織の意見や考えがこの制度をごちゃごちゃにしていった。 介護保険法に基づく介護保険制度は、2000年(平成12年)4月1日から施行された。 この介護保険の発足当時に話をもどすと、高齢化社会に対する公的負担の見直し・・・すなわち、“措置にするか、公的保険にするか”が主眼であった。当時の政府の新たなる財源確保の道として、保険制度による新たなる財源確保という側面が大きく、副次的効果として、新たな事業の創出・従来の医療法人や福祉法人以外の新規事業者参入・インフラ整備による建設業などの産業促進などがあげられた。 負の側面は、元厚生事務次官、岡光序治(のぶ