2009年1月15~16日にかけて,世界中の電波望遠鏡をインターネットでつないで構成した巨大な仮想電波望遠鏡による史上最大規模の天文観測が実施される。これは国連が2009年を「世界天文年」と定めたことを記念したもの。今回の天文観測イベントは,情報通信研究機構(NICT)をはじめ,欧州VLBI連合研究機構(JIVE:Joint Institute for VLBI in Europe),オーストラリア連邦科学産業研究機構(ATNF:Australia Telescope National Facility),中国科学院などが協力して行う。 電波望遠鏡をインターネットでつないで仮想電波望遠鏡を構成する技術は「e-VLBI」(e-very long baseline interferometry)と呼ばれる。複数の電波望遠鏡で観測したデータを磁気テープに記録し,一カ所に集めて「相関処理」(各デー
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