調査データは楽観的だが…… 実は諸外国に比べても、サービスイン(または稼働)後の不具合の数から言えば、日本人が作るシステムの品質は決して悪くはないようです。 表1のデータは日本と海外との不具合(欠陥)の数の違いを示した調査結果です(※2)。 このデータは、発注側、受注側の両者が開発の初期からサービスインに至るまで、様々なもどかしさを抱えながらも、そこをうまくすり合わせた結果「欠陥」の少ないシステムを作り上げているということを示している可能性があります。 "欠陥を抑え込む開発を行うためには、しっかりとした品質保証の体制を持つことが必要であることは、言うまでもない" このような考え方がシステム開発を行う組織のトップダウン(経営層)、ボトムアップ(現場)の両方から理解されるとともに、組織体制にも反映されつつあるようです(図1)。この結果として、品質保証に携わる専門スタッフのプロジェクトへの関与が