数々のセキュリティ事件の調査・分析を手掛け、企業や団体でセキュリティ対策に取り組んできた専門家の萩原栄幸氏が、IT初心者の日常生活に潜む情報セキュリティの危険や対策を毎週土曜日に解説しています。 過去の連載記事はこちらで読めます! 今回は「USBメモリで広まるウイルス感染の脅威」について紹介します。既に2006年後半から報告されている脅威ですが、9月末現在でも相当な勢力を保っており、10月と比較しても被害件数は群を抜いて1位となっています(2位の被害件数の約8倍)。 最近、読者のみなさんの周囲で以下のようなエピソードを耳にしてはいませんか。 A「秋葉原の露天商から16GバイトのUSBメモリを1000円で買ったよ」 B「おいおい、そりゃ何でも安すぎるだろう。どうしてそんなに安いのだろうか」 A「店員によると、中古品が大量に売却されたが、動作確認や内容の確認作業をしないで手間がかかっていないか