NTT東日本は2010年10月19日、10月7日に生じたフレッツ 光ネクスト回線からインターネットに接続できない障害が発生した件について、その原因と再発防止策の最終報を公表した。 今回起こった障害は、フレッツ 光ネクストユーザーの一部にインターネットに接続できない事象が起こったというもの(関連記事)。原因は、フレッツ 光ネクスト用の中継網「NGN」内部に設置しているDNSサーバーの一部に障害が発生したためとしている。つまり障害の内容は、正確には「インターネットに接続しているときに接続先サーバーの名前解決ができなかった」ということになる。例えばメールソフトなどに送受信用のサーバーを直接IPアドレスで指定していた場合は、障害発生中でもインターネット経由でメールの送受信はできたという。ただし、Webページへのアクセスなど、一般に接続先サーバー名を指定して使うアプリケーションは、利用できない状態に
ドメイン名からIPアドレスを得るにはネームサーバに対応を問い合わせる。この問い合わせは、ドメイン名空間からドメイン名を知るネームサーバを探し出すことから始まる。このパートでは、DNSのキモである「名前解決」の仕組みについて見ていこう。 再帰問い合わせを行なうスタブリゾルバ 通信したい相手をドメイン名で特定したホストは、このドメイン名をIPアドレスに変換する必要がある。そのためには、宛先のドメイン名を知るネームサーバにIPアドレスを問い合わせなければならない。この「ドメイン名からIPアドレスを得る」行動を「名前解決」と呼ぶ。名前解決を行なうホストのソフトウェアは「スタブリゾルバ」と呼ばれ、単純にリゾルバといった場合、このスタブリゾルバを指す。通常リゾルバは、OSに標準機能として備わっている。 ホストはリゾルバを通じて、自身が所属している組織またはISPのネームサーバに問い合わせる。この問い合
12月25日、日本のJPドメイン名の管理運用を行なっている日本レジストリサービス(JPRS)は、2008年度版の「ドメイン名重要ニュース」を発表した。この内容は、ドメイン名やDNSを中心に、今年起こったインターネットに関する出来事のうち、重要なものについて独自の視点で解説を試みるものとなっている。 JPRSが提示した話題のトップは、“TLDの「自由化」?” 2008年は、インターネットにとって大きな話題が続出した年となった。DNSプロトコルの脆弱性を突いたカミンスキーアタック、IPv4アドレス在庫枯渇問題や、それに端を発したIPv6への移行話など、そのインパクトと影響の大きさは簡単には語り尽くせない。 最初はTLDの自由化の話だ。TLD(トップレベルドメイン名)とは.JPとか.COMといったような最上位のドメイン名のことで、その管理はドメイン名やIPアドレスといったインターネットの重要な資
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