焼き物の街、岐阜県多治見市を舞台にした学園漫画「やくならマグカップも」のアニメ化が正式に決まった。陶芸部の女子高生4人の成長を描く物語で、来年、全国でテレビ放映される予定。アニメ制作会社大手の日本アニメーション(東京都)が制作し、「ヒカルの碁」や「キングダム」を手掛けた神谷純さんが監督を務める。 同漫画は市内に転校してきた主人公豊川姫乃が個性豊かな仲間たちと陶芸を楽しみ、その世界に引き込まれていく青春ストーリー。オリベストリートやながせ商店街などの市内の名所が登場し、聖地巡礼といった形の観光誘客に期待が高まる。市は8月中旬にも活用推進協議会を立ち上げ、アニメによる地域おこしを進める体制を整える。 同漫画は、市が設置した市民委員会「元気な多治見実行委員会」で2010年に地元を舞台とした漫画作りの提案があり、委員の一人で、IT企業プラネット(同市太平町)の会長を務める小池和人さんを中心に制作が