35歳以下の「若者」層を中心に、中東では情報空間の変容や技術革新が起こりはじめ、中東の民主化運動は雪崩を打つようにアラブの政治世界を覆しつつある。 著者は、本稿前篇「中間層台頭の中東に共通 変化を見通す4つのポイント」で、中東各国の政治体制が直面する変化を観察するための切り口を示した。 後篇では、各国相互の影響関係に目を向け、大国・エジプトの民主化への移行プロセスと、サウジアラビアを中心とした湾岸協力会議(GCC諸国)が構築しつつある“征服王朝”モデルとを対比しながら分析。また、中東の変動の観察によって、日本がグローバルなパワーバランスの変化や言説空間の変容に対応するためのきっかけとなるはずと提言。 エジプトの民主化プロセスと地域大国としての再興 リビアでの内戦の状況や、シリアでの弾圧や国際的な制裁といった、「紛争」「混乱」に短期的には注目が集まってしまいがちだが、重要なのは中東政治の主軸
(注) 女性(王女)は父親が王子である場合に限られる(王女の子供達は王族とみなされない) 上記は1999年時点であり、現在ではこの人数はさらに増加しているものと考えられる。何故なら第三世代以降の王子の多くが結婚適齢期に達しており、またサウジ人の平均的な子供の数は5人以上であるため、新世代の出生数が旧世代の死亡者数を大幅に上回っていることは間違いないからである。現在の正確な王族の人数は不明であるが2,000人前後であると考えて間違いなく、王位継承権者である男性王子(HRHの称号を有する)も1,000人を超えているものと思われる。 なお、先に述べたように始祖サウドにつながる広義のサウド家の男性も王族の一員(HHの称号を有する王子)とみなされているがその人数については全く不明である。巷間でサウド家王族は数千人或いは数万人と言われるが、前者はアブドルアジズ直系の男子、後者は広義のサウド家の男子の
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