2019エジプト北アフリカ地域 公開日:2019/11/21 エジプトのネットメディア『マダ・マスル』は、11月20日付の記事において、総合諜報局(GIS)の匿名筋などからの情報に基づき、シーシー大統領の長男でGIS副長官のマフムード・シーシーが同職を解任される見通しであると報じた。今後、マフムードは軍諜報偵察局に異動となり、2020年にモスクワのエジプト大使館付き武官に任命されるという。 GISとは大統領府直属の諜報機関で、3つある治安機関(GIS、軍諜報偵察局、内務省の国家治安局)のうち、現在は最も大統領の意思決定に影響力のある組織である。伝統的に外交政策決定に深く関与し、外務省よりもその影響力は大きい。これに加えてシーシー政権下では、GISが主要国内メディアの株主になることでメディア監視を行うようになり、マフムードはその役割を担っていたという。 GIS高官やUAE政府高官の匿名筋によ
2019エジプト北アフリカ地域 公開日:2019/09/24 2019年9月20日、カイロ、アレキサンドリア、ダミエッタ、マンスーラ、マハッラ・クブラーなどの都市部で、シーシー大統領の辞任を求める抗議デモが行われた。参加者は合計で数百名程度であったようである。 デモ発生の発端は、9月初めに元俳優で実業家のムハンマド・アリー氏(スペイン亡命中)が、YouTube上で、シーシー政権下で大統領や軍が多額の公的資金を豪奢な不動産事業に投入していると告発したことにある。その後、同氏の告発に触発されたと思われる元諜報機関要員、元軍将校、シナイ半島専門家など数名が、同じくYouTube上で政府の汚職やテロ対策の問題点、シーシー大統領と諜報機関との関係などを告発した。これに対して、シーシー大統領は同15日、SNSで流布された情報はすべて嘘であり、このような虚偽情報は国家安全保障に対する脅威であると強く批判
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く