フランスの人気漫画の主人公アステリクスは、口ひげの豊かな古代ガリア戦士。ローマ帝国の支配に抵抗する彼の村を救うのは、村人たちに超人的な力を授ける魔法の薬だ。 21世紀の今、極右政党・国民戦線のマリーヌ・ルペン党首が国難を訴えるとき、フランスは不屈のガリアの村に「先祖返り」したかのようだ。アメリカの大企業がフランス企業買収を画策しようと、移民がフランス人の職を狙おうと、EU(欧州連合)の官僚たちがフランスをグローバル化の大波にさらそうと、ルペンが率いるフランスは外国の脅威に敢然と立ち向かう。 「国家は国民に果たすべき守りを固める」と、ルペンは国民戦線が欧州議会でフランス第1党になった2日後に語った。 「アメリカとの自由貿易協定と闘い、EUへの主権移譲と闘い、(ドイツ首相のアンゲラ・)メルケルが主導するEUに押し付けられたさらなる緊縮財政と闘っていく」と、ルペンはテレビで語った。「われわれはフ