W'UP! ★4月29日~11月26日 美しき時代(ベル・エポック)と異彩のジュエリー 箱根ラリック美術館 19世紀末から20世紀初頭、科学技術の進歩と経済発展を背景に文化が花開き、パリが最も輝いていた時代――ベル・エポック(美しき時代)。美術や文学、音楽や演劇など、さまざまな分野の芸術が大きな発展を遂げるとともに、照明でまばゆいばかりの大通りには、おしゃれを楽しむたくさんの人が行き交い、カフェやキャバレーでは明け方まで喧噪が繰り広げられた。 第一次世界大戦勃発によって幕を閉じるまでの約30年間、人びとが豊かさと束の間の平和を享受したこの時代に、ルネ・ラリック(1860-1945)はジュエリー作家として輝かしい実績を残した。ベル・エポックの象徴でもある、フランスを代表する大女優サラ・ベルナールにジュエリーを認められ、1900年、40歳で迎えたパリ万博では見事グランプリを獲得。 ブローチ「二