最終回「新しきバイアウト」(2007年3月24日放送) ☆☆☆★ 銃に撃たれ倒れた鷲津(大森南朋)のその後も気になるけれど、まずは本編開始後わずか2分で大空電機がホライズンのもとでの新体制となり、塚本(大杉漣)が「前社長」になってるあたりの鮮やかな語り口に感じ入る。芝野(柴田恭兵)は新社長・大賀(松重豊)のもとでフェニックス計画を遂行することになるのだが、大賀が押しつけるリストラの実情は芝野の理想とは程遠く、その軋轢の果てに従業員・牛島(徳井優)が死ぬ。葬式に出た芝野は牛島の息子から追い返され、その脳裏に浮かぶのはかつての鷲津をやはり葬式で追い返した学生時代の三島由香(栗山千明)の姿だが、その由香は悔恨の涙を流す芝野を今度は静かに迎え、(いみじくも冒頭で本人が叫んだように)男達の戦いをつぶさに見てきた“身内”としての由香の存在意味も、ここに来て極まった。 その由香の言葉に導かれるように、今