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ブックマーク / jp.ign.com (3)

  • 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー かつて監督自身が引き起こした巨大な「インパクト」にケリをつけた作品

    筆者は、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマった世代だ。だから、ニュートラルに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を評価することはできない。主観的な印象としては、10点満点中で350万点ぐらいの作品なのだが、『新劇場版』から入り、『破』が一番好きだという観客にとっては意味不明で3点ぐらいの作品なのではないかと危惧もしている。 だから、レビューは、いわゆるニュートラルで客観的なレビューではないかもしれない。かつて、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマり、人生の道すら踏み外してしまったかもしれない一人の人間として、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に向き合って絞り出した感想のようなものだ。 ネタバレを遠慮なく行ってしまうので、未見の方がレビューを読むことは推奨しない。まずは自分の眼で見に行くことを強くオススメする。 世界を終わらせる物語ではなく、生命を育もうとする物語を描く 初見の印象は、大満足で、期待

    『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー かつて監督自身が引き起こした巨大な「インパクト」にケリをつけた作品
  • 【電遊奇譚:其三】銀河系の片隅の戦争と友情

    僕は、敵に背を向けることなく胸をはって邁進し、暗雲に 閉ざされても晴れることを疑わず、正義が破れても悪が 勝つとは夢想だにせず、斃れるのは再起するため、敗れるのは よりよき戦いを戦うため、眠るのは目覚めるため、と 固く信じていた男だ。 ――ロバート・ブラウニング「アソランドウのエピログ」平井正穂訳(一部抜粋) 眠い目をこすりながら「The Conference Room」に入室したとき、すでに議論は大詰めを迎えていた。私がヘッドフォンをつけて着席すると、さいきん伸び始めたばかりの若いフリートコマンダーがこう叫んだ。「じゃあ、おれたちはもう駄目ってことかよ?」 私は会議室に並んだ名前のアイコンを確認した。会長は今日も不在で、副会長のJamesは口を開かず、指揮官長のRobが若いフリートコマンダーをなだめていた。私があいさつをすると、みんなそれぞれに答えてくれ、兵站部長のMarrが会議の経緯を

    【電遊奇譚:其三】銀河系の片隅の戦争と友情
    Tonoji
    Tonoji 2021/01/11
  • 山羊たちの沈黙――『オーバーウォッチ』におけるメタ、1年の総括とGOATSの死

    かつて1年半ものあいだ『オーバーウォッチ』の競技シーンを席巻していたメタは、ダイブ・コンポジションと呼ばれていた。これはタンクであるウィンストンとD.Vaを敵方のバックラインに突撃させ、機動力の高いDPSがその突撃によって生じた隙をつき、すばやくキルにつなげて、敵の守りを崩すという戦術だった。 この戦術がメタを席巻したのは、スキル・シーリング、つまり個々人のプレイヤーの技量とチームとしての連携がもたらす可能性の上限が、ラインハルトを中心に設計されたコンポジション(*1)よりも、おそらく高かったことに起因する。ラインハルトのシールドの後ろからどんなに凄腕のヒットスキャンが狙っていようとも、タンクがそのヒットスキャンのところに飛び込んでいってしまえば、それで終わり(*2)だからだ。 *1 構成、創作といった意味。作においては、チームとして使用するヒーローの編成のこと。 *2 もちろん、当は

    山羊たちの沈黙――『オーバーウォッチ』におけるメタ、1年の総括とGOATSの死
    Tonoji
    Tonoji 2019/04/14
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