デジタル化に対応できない日本企業の未来は暗い、と警告を発する特集の第2回。第1回目は日本の家電王国が崩壊した理由を分析したが、今回はアマゾン・ドット・コムが主導する流通・小売りのディスラプション(破壊)の行方を探る。併せて、勃興するシェアリングエコノミーの既存産業に対する破壊的影響なども解説する。 ネットで書籍を注文しようとした場合、真っ先にアマゾンを使おうと考える。日本で事業を開始したのは1998年。一方、日本の書店には古くから店を構える歴史ある企業が多い。アマゾンがそれらの企業を抑え、書籍のオンライン販売を定着させることに成功した。そして今や、書籍だけでなく消費財や家電、アパレルまで、流通すべてを脅かす存在になりつつある。 アマゾンのビジョンは次の二つだ。「地球上で最も豊富な品ぞろえ」、そして「地球上で最も顧客を大切にする企業であること」。そしてこれらは、カテゴリー内の取り扱い商品数、