私は2020年の東京オリンピック誘致が成功するとはハナから思っていない。 なぜなら、東京電力福島第一原発がその時、依然として苦境のままで、おそらくさらに厳しい現実、将来が見えていることは間違いないからだ。 そんなところへ日本人よりはるかに福島の状況をよく知っている、海外(とくにヨーロッパ)のアスリートや観光客が来るわけがない。 ところが、昨日、「久米宏ラジオなんですけど」のオープニングトークを聴いて、オリンピックが東京に来ないもっと大きな理由、最大のネックがあることを知った。 不覚にも私は知らなかったのだが、2018年の冬季オリンピックは韓国の平昌(ピョンチャン)で開催されるのである。 だったら── その2年後に再び東アジアでオリンピックが開催される可能性などまったくないだろう。 久米宏はこの点にふれて、「これが最大のネックだということを、なんで(マスコミが)言わないのか、不思議なんですよ
今回は久々のラジオネタを(当ブログは元々は政治や原発、メディア問題だけでなく、ブログ主が聴いたラジオの感想などを好き放題に書きなぐっていたのです)。 先週土曜日(12日)の久米宏ラジオなんですけどのゲストコーナー「今週のスポットライト」に、今治市にある「池内タオル」社長の池内計司氏が出演した。 これが大変に面白く、かつ興味深い内容だったので紹介したい。 この池内社長は、池内タオルの二代目。 元々は一橋大学を卒業して松下に入社してテクニクス(かつての松下のオーディオブランド)で12年間オーディオ開発をした後に退社(池内氏はテクニクス・ブランドがなくなってしまったことを大変に残念がって「僕にちょっとお金さえあればブランドごと買い取ったのに」と言っていた)。家業を嗣ぐことになった途端に父君が急逝されたという。 タオル産業というのは、そもそもOEM生産がメイン。したがって、池内タオルもさまざまなデ
先週発売の週刊新潮に『「テレビ朝日」看板番組の裏の顔 「報道ステーション」は闇金融に手を染めた』という記事が掲載されている。今週はお盆休みで週刊誌も休みなので、現状では最新号である。ちなみに、週刊誌は2週合併号となった場合、通常の号よりも発行部数を何割か上積みする。そういう部数の大きい号での「報道ステーション」ネタに私は「おっ、来たな」と思った。 ちなみに私は「報道ステーション」を日常的にはまったく見ていない。ただ、この番組が原発に対してそこそこ真っ当な立場で報道していることはネットからの情報で知っており、該当する部分の動画がアップされると削除される前に見るようにしている。 「このぐらいは最低限、報道しなければダメだろう」というぐらいの内容だが、マスメディア総崩れ状態のなかにあっては、残念ながらこの程度でも貴重な存在だと言える。 その「報道ステーション」が「闇金融に手を染めた」という。何事
******************** 昭和19年、1944年も11月に入ると、毎日B29が一機ずつ東京上空に現れるようになった。ぼくは始めて飛行機雲というものを見た。高射砲が打ち出したが、米軍機のはるか下で砲弾が爆発するのか、白煙が綿のように浮かぶだけだった。 授業中に空襲警報がなれば、授業は中止、そのまま下校ということになる。そして東京大空襲になる。ここでは、その詳しい経験は省くことにしよう。 真夏の農村での麦刈り、田植えの動員から帰って間もなく、とうとう理科の学生も通年動員されることになった。その間に広島・長崎に新型爆弾が落ち、ソ連が参戦した。ぼく達は8月15日の午前8時か9時に立川の中島飛行機製作所に集合するはずだった。下宿が罹災したため、一時ぼくの家にいた友人と相談して、正午の天皇の放送を聞いてから立川に行こうということにして、天皇の放送を聞いた。聞き取りにくかったが、とにかく
***** かつてジョージ・オーウェルは、空想的な近未来小説『一九八四年』を書いた。その主題は、管理社会における管理の極度な近代化は、ついに中世的な蛮行と相似形になる、という逆説にあると、わたしは考えている。その意味で、ニッポン低国の市民社会は、まさにジョージ・オーウェルの空想を裏書きしたのである。無名の大衆をひきずり出し、袋叩きにするスキャンダルの新時代とは、いいかえるならスキャンダルを使った超管理社会の実現にほかならない。ロス疑惑の登場をもって、われわれは、いわばメディア・ファシズムの新時代に突入したのである。 ブラジルやチリやフィリピンでは、軍隊が最終的な管理の仕上げをしている。ソ連では官僚制が、イランでは宗教がその役目を担うだろう。われわれの日本では、メディアが管理の尖兵となる。社会主義国家における強制収容所をもち出し、もっぱらオーウェル『一九八四年』を反共宣伝のために利用している
9月1日の以下の朝日新聞の記事には驚いた。 ********** 朝日がん大賞に山下俊一さん 被曝医療に貢献 日本対がん協会(垣添忠生会長)は、今年度の朝日がん大賞と対がん協会賞の受賞者を1日付で発表した。大賞には長崎大学大学院教授で、7月に福島県立医科大学副学長に就任した山下俊一さん(59)が選ばれた。チェルノブイリ原発事故後の子どもの甲状腺がんの診断、治療や福島第一原発事故による福島県民の健康調査や被曝(ひばく)医療への取り組みが評価された。2日に鹿児島市である「がん征圧全国大会」で表彰する。 ********** 朝日新聞が何をしようが知ったことではない。しかし、最初にこの情報をとあるブログで見た時にはさすがにビックリして、おもわずツイッターで「何これ。ネタじゃないの?マジなの?」とつぶやいてしまった。が、その後、上記の記事を見て(もちろんネットで)、「ホントだったんだナ、それにして
もはや―― この会社に当事者能力がないことは100%はっきりしている。 東京電力は福島第一原発の2、3号機についてもメルトダウンをしている可能性を認めた。そんなことは素人でもとっくの昔に予想された事態である。 また、1号機の原子炉建屋の地下には高濃度の汚染水が3000トンあり、冠水することを断念したという。小出裕章氏が最初から「水棺は無理」と主張していた通りだ。 そして、この1号機で作業をしていた60歳代の男性が亡くなった。メディアは一斉に「内部被曝によるものではない」と書いている。ハッキリ言って、被曝しているかしていないかなどということは問題ではない。 最重要のポイントは日本一過酷な現場で60歳代の男性が働いているということだ。しかも一昨日、初めて現場に入り、昨日が2日目の作業だったという。 1回の作業時間は3時間だったようだ。それはそうだろう。信じられないほど高線量の放射能の中で作業を
香港のテレビ局による鳩山由紀夫のインタビュー動画を見ることができた。すでにいくつかのブログで紹介されているが、当ブログでも貼っておく(インタビューは23秒あたりから。それにしても、この女性インタビュアーは日本のメディアの連中とぜんぜん違ってまともだ)。 その前に孫崎亨氏のtweet。 ****** 鳩山氏テレビインタビュー拝見。香港のテレビが実施しこの報道できない日本を見ると、マスコミやこの国は何かと思う。見て改めて鳩山氏が総理継続すれば日本にとりどれだけ幸せだったか確信。それを追い出したジャパンハンドラー、迎合した官僚、そして誰よりもそれを煽ったマスコミに怒りを覚える。 ****** 元つぶやきはこちら。 孫崎氏のtwitterはこちら。 以下は上のインタビューでも触れられている鳩山の「方便」発言についての論評。 ・岡留安則の「東京-沖縄-アジア」幻視行日記 ****** 鳩山インタビュ
柳田なる法務大臣が自らの失言がきっかけで大バッシングを浴びている。 今のところ本人は辞意を否定しているようだが、与党内からも更迭論が出ているようなので、そう遠くない時期に辞任することになるのだろう。 さて、私はこの人物の失言を擁護する気は毛頭ない。 ただ一つ、大きな違和感があるのは、この法相が立ち上げた「検察のあり方検討会議」がスタートしたとたん、この騒ぎが勃発したことだ。 そもそも、第二次菅内閣の組閣時から、柳田は法相としての適格性が疑われていた。 ま、これまで法務大臣というのは、どちらかといえば伴食系のポストであったから、平時であれば柳田程度で十分だっただろう。ところが、現在の法務省というのは平時ではない。そういう時の大臣としてはいかんせん器に非ずであったことは否めない(もっとも弁護士資格を持ち、死刑制度反対論者だった前任者にしてからがあの程度ではあったのだが)。 しかし、この柳田がと
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