細田和孝(小児科医) アピタルブログ“妊婦さんいらっしゃい”の今村さんにも触れていただきましたが、ポリオワクチン、確かに悩ましいところですよね。 当院では代理業者を通して個人輸入した不活化ポリオワクチン(IPV)の接種を行っています。 我が国では未承認の薬であり、国の補償制度は適応されません。 IPV接種を希望される親御さんもこの国の補償が適応されないということを気にされる方が非常に多く見受けられます。 でも、ちょっと待ってください。 国の補償って何でしょう? ワクチンによる健康被害が生じた場合、定期接種か任意接種かによる違いはありますが、救済が受けられます。救済といっても、亡くなってしまった命は戻りませんし、起きてしまった病気から後遺症なく回復できる保証があるわけではありません。程度に応じて、医療費や障害年金などといった形で決まった金額が支給されるのです。 もちろん、100%安全なワクチ