“スポ根”漫画の草分け「巨人の星」の設定を野球に似たクリケットに置き換えたインド版アニメが、ことし秋から同国で全国放送されることが六日、分かった。出版元の講談社が中心となり、日本とインドで共同制作する。 主人公の星飛雄馬が生まれ育った日本の高度成長期と、発展著しい現在のインドの社会状況が似通っていることから企画された。大筋は原作と変えず、地元の文化や習慣、宗教観などに合わせて制作。おなじみの魔球「大リーグボール」や養成ギプス、父・星一徹の「ちゃぶ台返し」に当たる設定を盛り込む。講談社は「一つの夢に向かっていくサクセスストーリーが支持されるはず」としている。 アニメのタイトルは「ライジング・スター」(仮題)。クリケットはインドの国民的スポーツで主人公の投手スーラジは、中間層より所得が低い建設技術者の父から猛特訓を受けスター選手に成長していく。宿命のライバル花形満に相当するヴィクラムも登場する