世界のアスリートが熱い戦いを繰り広げているロンドン五輪。英国では、それに合わせて膨大な数の催し物が行われ、まるで「イベント五輪」が同時に開催されているようだ。それに勝敗はないのだが、2つの小さな日本のイベントが心に残った。 まずは、五輪開幕の2週間前に行われた東北の物産展「リニュー・トウホク(東北復興)」。昨年3月の東日本大震災で被災した東北の魅力的な商品や伝統工芸を世界に紹介して商談につなげ、中小企業の販路拡大を通して復興につなげようという試みだ。 ユニークなのは、在日外国人たちが選んだ「東北のクールな商品」を世界に発信しようという点だ。ロンドン中心部の会場には、曲線が美しい木製スピーカーや木目が目をひく女性用ハンドバッグなどデザイン性に優れた商品のほか、「起き上がり小法師」といった伝統工芸品など東北6県の商品が展示されていた。 企画したのは、福島県郡山市が本社の広告会社アイ・エム・ディ