【ニューデリー=岩田智雄】インドのモディ政権が6月21日に初めて実施する「国際ヨガの日」のイベントに、イスラム教団体が反発している。ヨガの中でヒンズー教徒が神として崇拝する太陽に対し、敬意を示すポーズをとる場合があるからだ。ヒンズー至上主義の与党、インド人民党(BJP)議員からはイスラム教徒を攻撃する発言が飛び出し、火に油を注いだ。 「国際ヨガの日」はモディ首相がインド文化発信のために考案し、日本を含む170カ国余が共同提案国となり国連が昨年12月に制定した。当日は、各地でヨガが実演され、首都ニューデリーでは3万5千人が参加する予定という。 ところが、イスラム保守団体「全インド・イスラム教徒属人法会議」がこれに不満を表明。太陽の神に敬意を払う「スーリヤ・ナマスカ」のポーズについて、「(唯一神アッラーを崇拝する)イスラムに反する。学校などで強制すべきではない」として、抗議運動を行うことや最高