夕食のテーブルにはみそ漬けのポークソテー、野菜たっぷりのスープなどが並んだ。4月末、長野であった順天堂大陸上部女子長距離選手の強化合宿の光景だ。「食べて健康な体を作る」は、順大スポーツ健康科学部准教授で、同部女子監督を務める鯉川なつえ(46)の方針だ。 今回の合宿に参加した選手の一人は、中学時代に指導者から「やせれば速く走れる」と言われた。身長162センチで体重が42キロを切ったところで月経が止まった。体重が軽くなると成績が良くなり、全国大会に出場できた。「生理がくるのは走れない体だと、本気で思っていた」 高2の時、体調を崩して休部…