京都四条河原町に"悪魔の城"*1と異名を取るかき氷を出す店がある、と人づてに聞いた。それが商売として成立している以上難攻不落…とまでは言うまい。しかし攻める者に地獄の風景を見せずにはおかぬ魔物……それが"悪魔の城"こと永楽屋の宇治氷(夏季限定 700円)なのである、と。 私はかき氷が好きだ。かき氷が好きだ。かき氷が大好きだ。エアコンよりも扇風機を愛し、夏は暑く蒸すほどよい、なぜならかき氷が旨くなるからだ、と思っているくらいかき氷が好きだ。この地上の甘味屋、喫茶店、氷屋、たこ焼き屋、全てで売られるかき氷が好きだ。みぞれが好きだ、イチゴが好きだ、レモン氷なども身の毛がよだつほど好きだ。アイスクリームが上に乗っている様など心が躍る。あずきが好きだ、白玉が好きだ、きなこも好きだ。わらび餅や寒天がトッピングされている光景など胸がすくような気持ちだった。無口な店主が昔ながらの氷を古くさい、デカいかき氷