東京の私立高校・青山学院高等部が、2005年度入試の英語の試験問題として出題した長文読解問題で、「語り部の話は退屈だった」などと、元ひめゆり学徒の語り部を非難するとも受け取れる文章を出題し、学校側が謝罪していたことがわかった。〔『沖縄タイムス』2005/6/9〕〔『朝日新聞』2005/6/9〕 問題となった英文が手に入ったので、一通り目を通してみた。 (※文章の要旨を日本語訳したものを、最後につけています。) ほかの部分に関しては特に問題はないと思われるが、ひめゆり部隊の語り部についての描写に関しては、「語り部の話は退屈」など否定的な視点での表現が続いていた。この点に関しては、私も正直言って「いくら何でも、この描写は不謹慎ではないか?」と違和感を感じた。 こんな描写は、「つらい体験をし、また思い出すことや話すことすらつらいにもかかわらず、次世代に体験を伝えて将来にわたって同様の惨禍