Telecom-ISAC Japanの企画調整部副部長である小山覚氏は4月26日,「RSA Conference Japan 2006」の講演で,「ボットネット」を実際に運用することで判明した調査結果を公開した(写真1)。 小山氏らはインターネットでボット「rxBOT」のソース・コードを入手して,検証ネットワーク内にボットネットを自作した。その上で,ボットネットの命令伝達体系やサーバー攻撃手法などを調査した。小山氏は「最近のボットネットは,使い勝手も良く機能も豊富で,非常に洗練されている。真剣に対策を講じなければならない」と訴えた。 Telecom-ISAC Japanは,国内の通信事業者やISPで構成するセキュリティ組織である。小山氏はボットネットを自ら運用した背景について,次のように語った。「去年までは,ボットネットの管理者(Herder)からボット(ボット・プログラムに感染して乗っ取