大学等の学術組織では公式ウェブサイトのほか、研究室やサークル等の単位で独自に開設・運営しているウェブサイトが多数あります。そして、独自ウェブサイトはその役割が終了しても、閉鎖されないことがあります。一方、組織側ではセキュリティ対策の実施体制が十分でなく、個々のウェブサイトを確実に把握・管理できていないと考えられます。 その結果、多くの学術組織において、セキュリティ対策が不十分なウェブサイトが相当数放置されたままであるという状況が、多数のウェブサイト改ざんを招いている主な原因といえます。 学術組織では、研究室単体の情報のみでなく、企業との共同研究などの知的財産といった貴重な情報を保有しています。そのため、ウェブサイトの改ざんを契機に、情報漏えいが一度発生してしまうと、関係組織へのダメージは計り知れません。また、組織の評判に悪影響を及ぼします。 また、ウェブサイトが改ざんされると、閲覧しただけ