的確な対応が求められる先生 現在中学校の学習指導要領では、技術の教科に「情報とコンピュータ」という項目があり、情報リテラシーについて教える単元が入っている。しかし現場でそれをどういう形でやるかというのは、技術担当教師の裁量に任されている。 この点では、問題点が2つある。まず1つは、すでに子供の情報の中心は携帯電話であるのに、教える主体が「パソコン」であることだ。これはもちろん、教科書ではネットワーク情報機器として携帯電話を想定していないということも原因だが、何よりも先生がパソコンのほうが分かるので、そっちを教えたがる傾向があるという点は、今後の課題となるだろう。 もう1つの問題は、学校には技術や情報の先生がたいてい1人しかおらず、複数の先生間で授業ノウハウや学習教材といった情報交換ができず、孤立しているという点だ。情報教育の責任ばかりが年々大きくなる割には、授業の単元数は増えないので、先生