宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、ロケットや衛星、探査機などの計画の総指揮者のことを、プロジェクト・マネージャー、通称プロマネと呼ぶ。川口淳一郎教授は、開発から帰還までの間、小惑星探査機「はやぶさ」(初代はやぶさ)のプロマネを務めた。 同「はやぶさ2」のプロマネを務めているのは、初代はやぶさに搭載したイオンエンジン*1を開発した國中均教授だ(図1~3)。同教授は、イオンエンジンを研究する研究室の長であり、大学院教育での指導教官であり、なおかつはやぶさ2計画のプロジェクト・マネージャー。現在、非常に多忙な日々を送っている。 今回は“イオンエンジンができるまで”と題して、初代はやぶさに搭載されたイオンエンジンの開発経緯をお聞きした。
![第4回:イオンエンジンができるまで](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)