<SNSがウィルス感染の温床になる?> ――守屋さんは、「フェイスブックが危ない」(文春新書)という本を書かれて、SNSの利用者に警鐘を鳴らされています。SNSとセキュリティに関してコメントを頂けますか。 守屋 SNSとセキュリティはとても深く関係があります。たとえば、フェイスブックは現在、世界で10億人、7人に1人が加入しています。これだけ大規模なプラットフォームは他にはありません。上手く使えば容易にウィルスを世界中に蔓延させることができます。従来、ウィルスを蔓延させるためには、企業のホームページとか個人のメールアドレスが狙われました。しかし、これらと比較して、フェイスブックに限らずSNSは母集団が桁違いです。さらにSNSは原則、友人など信頼関係から成り立っていますので、ファイルの開閉などが無防備なのです。今、日本ではフェイスブックによる犯罪が諸外国に比べると少ないと言えます。しかし、加