時間外労働が月200時間を超えるなど、過労で脳内出血を起こして手足に重い障害が残ったとして、大阪府内のシステムエンジニアの男性(60)が、勤務先と業務委託元の計3社に計約1億5700万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、3社が解決金計5400万円を支払う内容で和解した。11月25日付。 3社は男性が勤める府内のシステム会社と、川崎市と東京都に…
月200時間超の時間外労働を強いられ、過労による脳内出血で両手足に障害を負ったとして、大阪府内のシステムエンジニアの男性(60)が勤務先と業務委託元の計3社に慰謝料など約1億5700万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁であり、3社が解決金計5400万円を支払う条件で和解した。11月25日付。直接雇用関係のない業務委託元が高額の金銭を支払うのは異例とみられる。 解決金は勤務先が300万円、委託元2社が各2550万円。3社は勤務先のシステム会社「インター・ラボ」(大阪)と委託元の「HTKエンジニアリング」(神奈川)、「セル」(東京)。 訴状によると、男性は2015年10月からインター社で勤務。HTK社、セルなど5社を経由してインター社に業務委託されたシステム開発を担い、16年1月、大阪府門真市内の仕事場で脳内出血を発症した。手足はまひし、意思疎通も困難になり、身体障害者1級と認定された。 男性
ここしばらく、界隈で盛り上がっていた会社法改正案が、本日の参院本会議で可決され、成立した。 「政府が今国会の重要法案とした改正会社法は4日午前の参院本会議で可決、成立した。上場企業の社外取締役の設置義務化や、株主総会資料のオンライン提供の導入を柱とする。役員報酬の透明化を図る方策も盛り込まれた。日本の企業統治(コーポレート・ガバナンス)を強化し、海外から投資を呼び込む狙いがある。」(日本経済新聞2019年12月4日付夕刊・第3面) 臨時国会冒頭で大臣が不祥事で辞任する、という波乱含みの展開だった割には、審議時間としては短めにカタが付いた印象はある。 ただ、既に報道されているとおり、この法案、本来一つの重要改正点になるはずだった「株主提案権の濫用制限」(当初提出案の新304条ただし書き、新305条6項)に関して、かなり大きな修正が加えられている*1。 今回、これまで10年近く抵抗してきた社外
「仕事の量が多すぎてつらい」 「プレゼンに失敗して、周囲の目が気になる」 「上司からの対応がパワハラ気味…」 国の調査では「職場で強いストレスを感じている」と回答した人は全体の5割を超えます。 その対策として、4年前のちょうど12月1日に始まったのが「ストレスチェック制度」です。「そういえば、職場で受けろと言われたなあ…」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし「そもそも役に立つの?」「活用の方法が分からない」という声も。せっかくの身近な制度、いまストレスを抱えている人もそうでない人も、知っておいて損はないはず。 ストレスチェックの内容や上手な活用のしかたについて、産業衛生専門医の福田康孝さん(仮名)に聞きました。 出典:厚生労働省 『労働安全衛生調査(実態調査)平成29年度 結果の概況』よりQ)そもそも、ストレスチェックってどんな制度なんでしょうか? (福田)近年、職場で
広告大手、電通の東京本社(東京都港区)が、労働基準法と労働安全衛生法に違反したとして三田労働基準監督署(東京)から今年9月に是正勧告を受けていたことが分かった。社員の違法残業や、残業時間の上限を定める労使協定(36〈サブロク〉協定)の違法な延長などを指摘された。法人としての電通は、違法残業を防ぐ措置を怠った労基法違反の罪で2017年に有罪判決が確定したが、その後もずさんな労務管理が続いていたことになる。 【写真】電通の新入社員だった2015年末に過労自殺した高橋まつりさん(当時24) 関係者によると、是正勧告は9月4日付。労基法違反が2件、安衛法違反が1件で、いずれも、残業時間に罰則付きの上限規制を初めて設けた改正労基法が施行される前の18年中の法令違反が対象だった。 電通は18年、残業時間の上限を原則として月45時間、事前申請すれば月75時間に延長できる36協定を労働組合と結んだが、上限
JBL社の受付(撮影/大野洋介)この記事の写真をすべて見る 厚生労働省で記者会見を行う女性(撮影/小林美希) 育児休業の取得後に正社員から契約社員になったのは、「マタニティーハラスメント」にあたるとして、原告女性(38)が勤務先に慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決があり、東京高裁は一審の判決を覆し、逆転敗訴を言い渡した。マタハラには相当せず、勤務先に違法性はない、と断じた裁判長は女性の請求の大半を棄却し、衝撃が走った。一審で勝訴したマタハラ訴訟の判決はなぜ、大きく覆ったのか?。その舞台裏を追う。 【画像】記者会見を行う女性 東京高等裁判所の第809号法廷――。 2度の延期の末、約4カ月半も遅れて判決が言い渡された11月28日、法廷には何人もの裁判所職員が配置され、物々しい雰囲気に包まれた。女性の応援者が大半を占め満席状態となった傍聴席に筆者も座った。裁判官が入室すると法廷は静まり返り、皆が
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