Apple Computerの精神は「Macintosh」にある。しかし家計は「iPod」が握っている。 2001年10月17日、シリコンバレーの「象徴的存在」Apple Computerは、前年同期比22%ダウンの14億5000万ドルを四半期収入として報告した。利益は半減。さらにDellなどの競合企業による低価格PC攻勢。Appleの泥沼が永遠に続くことを危惧する声もあがった。 しかし、Appleのファンは気をもむ必要などなかった。それから6日後の2001年10月23日、AppleはiPodを発表した。以来同社と音楽業界の運命は劇的な変化を遂げることになった。 その勢いは5年たっても止まらない。同社は、米国時間10月18日、9月30日までの第4会計四半期に870万台のiPodを出荷したことを報告した。この四半期に計上したiPodによる16億ドルの売り上げは、実に2001年10月におけるA