今さら説明するまでもないと思いますが、「35億」で有名な、お笑いタレント、ブルゾンちえみ氏のコントの話。 これを初めて見た時、 「これは……笑っていいのか? 政治的に正しいのか?」 と脳がフリーズしてしまったのを覚えています。 思いつく限り、主な論点は以下のようになるでしょうか。 差別にはあたらないと思われる根拠 ・劇中の「キャリアウーマン」は、明らかに鼻持ちならない人物である。社会的弱者とも言えない。そういう「意識高い系の強者」の滑稽さを笑いものにするのは差別にはあたらない。 ・このネタを考えたのは、ブルゾンちえみ氏自身で、氏は女性である。内容としても女性一般をネタにしたものではない。だから、女性差別とは言えない。 ・劇中の「キャリアウーマン」は、一人の男性にこだわるべきでないと言っている。これは「女性は一人の男性に尽くすべき」という封建的、父権主義的な価値観に対抗する、女性に自由をもた