「うどんのうーやん」という絵本が人気と聞いて、買ってみた。著者は岡田よしたかさん。表紙のうどんのイラストだけでも面白いが、内容もシュールでぶっ飛んでいる。子供だけでなく、大人も楽しめる絵本「うどんのうーやん」の魅力をお伝えしたい。 まず驚くのは、主人公「うどんのうーやん」の設定。主人公はなんと、器に入ったうどん。しかも、店が人手不足のため、自分自身をきつねうどんとして、出前で運ぶのだ。この設定が抜群に面白い。 さらに主人公うーやんのキャラクターがいい。話すことばはバリバリの関西弁で、出前に出かけるときのセリフは「ほな いってきますう」。うーやんが考えているときは、めんで腕組みするなど、イラストも思わず笑ってしまう。 うーやんの性格も魅力だ。人情味にあふれており、困っている者は必ず助ける。たとえば、やせた猫に自分のうどんをあげたり、水の中に入りたいというメザシには、どんぶりに入れてあげるのだ