2022年11月24日のブックマーク (3件)

  • 第12回アガサクリスティー賞大賞受賞作にして、医療的な仮想空間・介助用ロボットの可能性を謎解きと絡めて描き出す意欲作─『そして、よみがえる世界。』 - 基本読書

    そして、よみがえる世界。 作者:西式 豊早川書房Amazonこの『そして、よみがえる世界。』は第12回アガサ・クリスティー賞の大賞受賞作である。前回のアガサ・クリスティー賞の受賞作は話題沸騰の逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』だったのでその次の選考にはさすがにプレッシャが(大賞決定後には著者にも)かかったと思うが、作も『同志少女〜』とは別方向で新たな書き手の可能性を切り開いてくれるような作品だ。ジャンル的にはSF要素がガッツリ謎の発生とその解決に関わってくるタイプのミステリで、SF読者的にも満足度が高い。 あらすじ・世界観など。 物語の主な舞台になっているのは2036年。仮想空間であるVバースや介助用ロボット技術が発展し、身体障がい者にとっても(2022年と比べると)比較的過ごしやすい環境が整っている時代。物語の主人公である牧野は、事故で脊髄を損傷して首から下の運動と知覚を完全に失ってしま

    第12回アガサクリスティー賞大賞受賞作にして、医療的な仮想空間・介助用ロボットの可能性を謎解きと絡めて描き出す意欲作─『そして、よみがえる世界。』 - 基本読書
  • うその科学(pseudoscience)【アドバンスドサイエンス2】

    社会をたびたびにぎわせる,疑似科学(エセ科学)とそれを信じる心理的背景について迫ります.大人向けのNHK教育番組目指してみました.できる限り大きな画面で見てくださいね.今回のテーマ「うその科学(pseudoscience)」偽物:sm41430203アドバンスドサイエンス(前シリーズ) mylist/56126369

    うその科学(pseudoscience)【アドバンスドサイエンス2】
  • 『コード・ブレーカー』生命科学の最前線を描く話題作 - HONZ

    ぼちぼち年末だというのに、年内に読み切れるのか途方に暮れるくらい注目のノンフィクションが目白押しである。その中でひとつだけ選べと言われたらこのを推す。書はなにをおいても読むべき傑作だ。 なにしろ当代随一のノンフィクション作家、ウォルター・アイザックソンの最新作である。アイザックソンはこれまで、スティーブ・ジョブズやレオナルド・ダ・ヴィンチ、アルベルト・アインシュタインなど、世界を変える革新的な仕事をした人物を描いてきた。彼が今回主人公に選んだのは、DNAを書き換える技術を開発し、ノーベル化学賞を受賞した女性科学者、ジェニファー・ダウドナである。 多様な読み方ができることは傑作の条件のひとつだ。書もさまざまなテーマを扱っている。メインは、生命科学の分野で現在も進行中の熱い革命である。論文の掲載や特許をめぐる激しい競争、成功と名声への渇望、ライバルへの攻撃、仲間との友情といった、キー・プ

    『コード・ブレーカー』生命科学の最前線を描く話題作 - HONZ