ブックマーク / blog.tinect.jp (14)

  • すぐに否定から入る人は、いったい何を考えているのか。

    ちょっと前に、Twitterで「すぐ否定から入る人」の話が盛り上がっていた。 ある教授の話 学生 「面接がうまくいきません。どうしたらいいですか?」 教授 「君にやって欲しいことがある。君は人から『晴れてるね』と言われたら『雨の日もあります!』とすぐ返すでしょ。その前に『そうですね』と言ってくれないか。」 学生 「…それは無理です!」 — やるやん (@IPA_law) November 4, 2023 彼らはいったい何を考えているのだろうか。 実は、「正しいことを言いたい」と思っているのではない。 一言で言うと、 「取られてもいないマウントを、勝手に想像して反発しているだけ」と言える。 話の中身はどうでもいいのだ。 * 例えば、昔こんなことがあった。 新規営業の獲得数が累計10社になった新人を、チームのリーダーが祝福した。 「このスピードで10社は素晴らしい」と。 すると、同じチームの先

    すぐに否定から入る人は、いったい何を考えているのか。
    UFOqibe
    UFOqibe 2023/11/24
    違う違う、そうじゃ、そうじゃな〜い、否定から入ってんじゃなーいー♪
  • 思春期モラトリアムは資本主義に吸収されました。

    仲俣暁生さんのツイートを見て、若者に、カネはなくても時間があった時代のことをふと思い出した。 とりわけ文化的だったとは思わないけど、我々が若い頃は、カネはなくても、ほぼ無限に時間が有り余っていた。その余裕こそが社会の豊かさだったのかも。当時も批判的にも使われていたモラトリアム(支払猶予)という言葉は完全に死語になった感アリ。いまは即金で支払わされる。 https://t.co/3TwuIuj0m0 — 仲俣暁生(『失われた「文学」を求めて』続編企画中) (@solar1964) April 8, 2023 私の大学時代も概ねそうだったと言え、今日は疲れていると感じたら一日じゅう寝ている日があった。どうしても攻略したいゲームがあるわけでもないのに朝から晩までゲーセンにいて、所在なく、「ひまつぶしのために」ぼんやりパズルゲームを遊んでいた日もあった。 無限に時間があったわけではないが、なんにで

    思春期モラトリアムは資本主義に吸収されました。
  • フルマラソンを完走して、限界まで追い込まないと人は壁にすらぶつかれないという事を理解した

    1/29に行われた東京チャレンジマラソンに出場し、完走した。 2021年から始めた毎日10キロ走り続ける生活も1年を超えたが、ひとまずフルマラソン完走という目標を達成できて感無量である。 35キロの壁は分厚かった フルマラソンを完走して最初に思った事の一つは「世の中には体験しないと理解できない世界があるんだなぁ」という事であった。 僕はそれまで人間の限界というのは心肺機能によるものであり、疲れてしまってもう一歩も動けないというのはゼーハーゼーハー言って、ヘトヘトの状態になるものだと思っていた。 だがフルマラソンにおける限界は心肺機能によるものではなかった。 心肺はむしろ余裕シャキシャキである。じゃあ何が僕を追い込んだかというと、脚である。 マラソンの世界では35キロの壁という概念がある。 これは35キロ地点ぐらいから途端にシンドくなるぞという警告であり、それをもって多くのベテランは 「最初

    フルマラソンを完走して、限界まで追い込まないと人は壁にすらぶつかれないという事を理解した
  • おれとチェーン店。サイゼリヤ、ガスト、マクドナルド、ケンタッキー、牛丼。

    おれとべ物とべ物の話 おれが漢字混じりのが読めるようになって、最初に手に取った漫画以外のは、東海林さだおのコラムだった。 おれの言葉の根幹には東海林さだおの文章がある。 東海林さだおはなにについて書いていたか。べ物について書いていた。 正確な記憶ではないが、ラーメンのナルトについて考えたり、レバニラ炒めについて考えたり、カレーライスのべ方について考えていたりしたように思う。 ともかく、そんな風に身近なべ物について、東海林さだおはずっと昔から頭を悩ませていたのである。 世の中がそういった身の回りのべ物について目を向けて語りだしたのは、つい最近のことのように思える。 というわけで、おれは根っこのところでも、表立ったところでも、べ物の話が好きだ。 だが、おれがべ物を、事を、文化を愛しているかというと、話は別だ。 おれはほぼ毎日、晩飯を自炊する。蒸し野菜、冷しゃぶサラダ、お

    おれとチェーン店。サイゼリヤ、ガスト、マクドナルド、ケンタッキー、牛丼。
  • 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』を読んでみた。

    おれはバカかもしれないと思ったときに手に取った 図書館で倫理、哲学、道徳あたりの文庫の書棚を見ながら、「どれも難しそうで、読めそうにない。おれはバカなんじゃないか」と思ったら、このが目に入った。 『自分はバカかもしれないと思ったときに読む』。これである。 おれはまさに自分が「バカかもしれない」と思ったのである。今、この以外に読むがあるだろうか。 借りて帰ったおれは、このを午後の中央競馬の特別戦が始まる前に読み終えてしまった。 「ひょっとしたら、おれは賢いのか?」とも思ったが、もともとは「14歳の世渡り術」というシリーズのの文庫化だったらしい。 おれがいまの知識のまま14歳に転生したらそれなりに賢いのかもしれない。……と、言えるのだろうか。 バカは作られるというけれど このの冒頭で述べられているのは、「バカは作られる」ということだ。そのときの環境や、なにより周りの見る目によ

    『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本』を読んでみた。
  • 理不尽なシステムやパワハラって何で生き残り続けてるの?と思った人に読んで欲しい話

    筆者はジョージタウン大学マクドノー・スクール・オブ・ビジネス准教授である。 彼女は書を通じて、失礼な態度がどれだけ組織の生産性を落とすのかを述べている。 書はこの記事を執筆している時点でAmazonレビュー☆4で、519個と非常に多くのレビューがなされている。 それもあって僕は物凄く期待して書を読み進めたのだが、大変申し訳無いが読後感は微妙であった。 「無礼は人の心を傷つけるよね」 「その悪影響は数値にも出ています。無礼な奴のせいで組織の生産性がこんなにも落ちるのです!」 「だからみんな、礼儀正しくなりましょう」 僕がこのを正しく読めていないだけなのかもしれないが、少なくとも僕がこのを読んで伝わったメッセージはこれ・だけである。 そしてこれに関する感想は以下のものだ。 「頭の中がお花畑すぎる…」 「ひょっとしてこの人、道徳の授業をすれば世の中からイジメが無くせるとでも思ってんのか

    理不尽なシステムやパワハラって何で生き残り続けてるの?と思った人に読んで欲しい話
  • それにしても、親ガチャというスラングが響く社会の、なんと暗いことだろう!

    最近、親ガチャ、というネットスラング(俗語)を見かけることが増えた。 親ガチャというスラングは、ソーシャルゲームなどのガチャにかこつけて、望ましくない親元に生まれたことを呪ったり嘆息したりするために使われる。 私の観測範囲では、親ガチャというスラングは前から使われていたし、実際、googleトレンドでも2010年代から地味に使われていた様子がうかがえる。 しかしこのグラフが示しているように、親ガチャはまだメジャーではなく、最近になってこれを知った人も多い様子だった。 NEWS小山「嫌な言葉ですね」 若者層で流行の“親ガチャ”に不快感、「親はショック」と苦言 9月9日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)で、「親ガチャ」の話題となった。これは、親は自分で選べず、どういう家庭に生まれるかは運次第であり、ソーシャルゲームの「ガチャ」のようなものであるといった意味。若者層では、現状を変えよ

    それにしても、親ガチャというスラングが響く社会の、なんと暗いことだろう!
  • テロってなんだっけ。磯部涼『令和元年のテロリズム』を読んだ。

    磯部涼『令和元年のテロリズム』というを読んだ。 はて、「令和元年のテロリズム」はなんだろうか? あるいは、どれだったろうか? 川崎殺傷事件 取り上げられているのは、まず「川崎殺傷事件」。これについては、あまり記憶になかった。 朝、私立小学校のバス待ちの列に包丁を持った男が襲いかかり、児童一名、その児童とは別の児童の保護者一名の生命を奪った。 ひょっとすると、覚えている人はあまり多くないかもしれない。 なぜならば、犯人が事件直後に自殺しており、なおかつその犯人は実社会にもネットにもなんのつながりもなく長年引きこもっていたからだ。 捜査関係者が「当に実在したのか」と言うくらい、なんの人生の痕跡も、犯行への意思も残されていなかった。 生まれ育ちからある程度はストーリーが構築できないではないが、直接的な動機については謎である。 元農林水産省事務次官長男殺害事件 とはいえ、この事件の影響があった

    テロってなんだっけ。磯部涼『令和元年のテロリズム』を読んだ。
  • 「映画大好きポンポさん」は本年度最高傑作なので、ぜひキチンと劇場でみる事をオススメします。

    とても素晴らしい映画をみた。映画大好きポンポさんだ。 恐らく年度の映画No.1だろう。 可愛い絵柄のアニメーション映画だけど、テーマはゴリッゴリに格である。 まだみてない人は是非とも近くの映画館に出かけて見るべきだ。 この作品の特徴を一言でいえば”人が人と働く意味”である。 もっと言えば「なんで他人と働くの?面倒事がこんなにも多いのに」だ。 現代日は極めて豊かであり、それこそ生きていくだけであれば一人であろうが何も問題はない。 というか一人の方が明らかに気楽だが、それにも関わらず私達の多くは一人でいる事をあまり良しとは思えない。 この相反する2つの感情の落とし所は極めて見極めが難しい。 この映画はそのヒントとなるようなものが詰まっており、そこにこの映画の価値がある。 以下、僕がこの映画をみて感じた事を色々と書いていく。 成長とは自分だけではなく世代を通じて行われる作業 仕事というのは

    「映画大好きポンポさん」は本年度最高傑作なので、ぜひキチンと劇場でみる事をオススメします。
  • ちょっと「言語化能力」とダライアス外伝についての話をさせてください。

    ちょっと「言語化能力」とダライアス外伝についての話をさせてください。 この記事で書きたいことは、大体以下のような内容になります。 ・言語化能力は非常に重要ですよね ・言語化の際に意識するべきなのは「明確さ」と「再現性」 ・その為にテンプレートを用意しておくことが非常に有効 ・ところで私は言語化能力をダライアス外伝の攻略で身に着けました ・ダライアス外伝めちゃくちゃ面白いので皆遊んでください 以上です。よろしくお願いします。 さて、書きたいことは最初に全部書いてしまいましたので、後はざっくばらんにいきましょう。 先日、安達さんがこんな記事を書かれていました。 今の世の中は、「言語化する能力」が高い人が、有利に事を運べる 今の世の中は、「言語化する能力」が高い人が、有利に事を運べる。 とくに知的な仕事では、自分の思考を、他者に理解させ、そして動かす力が、とても重要だ。 要求を伝えること アイデ

    ちょっと「言語化能力」とダライアス外伝についての話をさせてください。
  • 脳に電極を突き刺して刺激したら精神疾患が治ったという話

    書は脳に電極を突き刺し、電気で刺激を与える治療の創始者であるロバート・ヒースの生い立ちを追ったものである。 「脳に電極を突き刺す」だなんて…いかにもマッド・サイエンティスト的だが、実はこの深部脳刺激(DBS)という治療はいま現在最もホットな治療法として注目を集めているものだ。 今まで治療法が無かった精神疾患や神経疾患に対して抜群の効果があるとの事でかなり真剣に協議されているのだという。 書の主人公ともいえるロバート・ヒースがこの治療法を始めたのは今から60年近く前の1950年代だ。 そしてその治療内容が実に凄い。 何が凄いって治療を通じて人間の人格すら変革させているのである。 多くの読者は冒頭に出てくる”治療された”同性愛者の姿をみてぶったまげるだろう。 同性愛者に深部脳刺激(DBS)を用いて治療すると、なんと異性愛を目覚めたというのである。 脳に電極をぶっ刺して刺激すれば、人間は性的

    脳に電極を突き刺して刺激したら精神疾患が治ったという話
  • 海外SF小説の超絶傑作「死者の代弁者」について、今から全力でお勧めします

    小説を読んでいて、 「この作品の作者さんは、どうしてこんな作品を書けたんだろう?」 「どんな脳をしていればこんな筋書きが思いつくんだ……?」 と思うことがたまにあるのですが、私にとって、その頻度が一番高い作家はオースン・スコット・カードかも知れません。 この記事で、私はオースン・スコット・カードの傑作中の傑作である「死者の代弁者」について、多少なりと未読の皆さんに興味を持ってもらえるようなお勧め記事を書きたいと思っているのですが、事前に二つ断らせてください。 ・この記事を読むと、「死者の代弁者」の前作「エンダーのゲーム」の終盤の展開について、否応なく推測出来てしまうこと ・「死者の代弁者」についてのネタバレは最低限に抑えるが、それでも多少は内容について触れない訳にはいかず、完璧にゼロの状態で「死者の代弁者」に触れた時の楽しさを若干は損なってしまうかも知れないこと 「ネタバレ注意、と書いた時

    海外SF小説の超絶傑作「死者の代弁者」について、今から全力でお勧めします
  • 「ブルシット・ジョブ」を読んで、多くの仕事は「低賃金でも重要」か「高給でもクソ」の2択なのだと知った。

    僕は若い頃から、ずっと疑問だったのです。 医療業界の給与体系って、おかしいのではないか、って。 僕が研修医、あるいは大学病院や市中病院の若手だったとき、アルバイト先の老健施設を持つ病院の院長に、「うちで働かない?」って声をかけられたことが何度かありました。 うちは給料もいいし、毎日の仕事は朝にサッと回診して書類仕事をするくらいで、だいたい午前中で終わるからラクだよ、って。 その場ではさすがに聞けなかったので、家で医療従事者用の就職サイトを検索してみると、たしかに、その病院から提示されていた給料は、朝から晩まで働き詰めで、休日も当直や緊急呼び出しで心身ともに疲弊していた僕がもらっていた給料よりも、ずっと高額だったのです。 いやしかし、あんなふうに、治すというより、高齢者をうまく軟着陸させるのが目的の病院で働くには、僕はちょっと若すぎるというか、医者としての向上心を失くしたくないしな、とかなん

    「ブルシット・ジョブ」を読んで、多くの仕事は「低賃金でも重要」か「高給でもクソ」の2択なのだと知った。
  • 「葬送のフリーレン」が体に染み入るようにじんわりほっこりと面白いので皆読んで欲しい

    どうもこんにちは、しんざきです。 最近自宅でkindle端末を導入しまして、物理で埋まった棚を整理しながら子どもたちと漫画を楽しむ生活を送っています。 子どもと漫画の話で盛り上がれるの、楽しいですよね。 今は長男が黙々とDr.Stoneを読んでいる一方、長女と次女は二人そろってゆるキャン△にハマってまして、りんが好きだなでしこが好きだと激論を戦わせていました。ちなみに私自身は美波先生ごひいきです。 さて。 今日は、最近読んで「面白ぇ!!!!!」ってなった漫画について軽く全力推しをさせて頂いて、未購入の皆さんの指をついうっかりポチらせることを目標に記事を書きたいと考えているのですが、何の話って「葬送のフリーレン」です。 Twitterで見かけて面白かったんで購入してみたらこれが大当たり、脳が溶けるかと思うくらい優しい面白さを味わえたんですよ。 「葬送のフリーレン」は、山田鐘人先生原作、ア

    「葬送のフリーレン」が体に染み入るようにじんわりほっこりと面白いので皆読んで欲しい
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