トランプ米大統領が選挙中にオバマ前大統領に盗聴器を仕掛けられたと主張している問題が、国際問題に発展している。トランプ政権が「盗聴説」の根拠として、英情報機関も関与していたとの米テレビ局の報道を挙げたことに、英国政権が猛反発。だが、当のトランプ氏は意に介さず撤回するそぶりもない。 英国が反発したのは、米ホワイトハウスのスパイサー報道官の16日の記者会見での発言。オバマ氏がトランプタワーに盗聴器を仕掛けたとの主張に、米議会が「根拠なし」と切り捨てるなか、スパイサー氏は、トランプ陣営とロシア側の会話内容の傍受を報じた報道を列挙し、「根拠」とした。 約10分にわたって報道を列挙したなかで、FOXニュースのコメンテーターが「オバマ氏は米国家安全保障局(NSA)や中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)、司法省を使わず、GCHQ(英国の情報機関)を利用した」と発言したことも紹介した。 これに英政府が