「告白」「悪人」「モテキ」「バケモノの子」「バクマン。」など数々の作品を手がけてきた映画プロデューサーの川村元気さん(37)は「生粋の文系男」を自認しています。その川村さんが解剖学者の養老孟司さんやドワンゴ会長の川上量生さん、宇宙飛行士の若田光一さんら理系のトップランナー15人と対話。その内容をまとめて、今年4月、「理系に学ぶ。」(ダイヤモンド社)を刊行しました。理系コンプレックスを抱えていた川村さんが2年間の対話で感じた「理系と文系が融合する時代」とは? ◇ 「人間に主体性なんかない」 ――「理系に学ぶ。」や小説「世界から猫が消えたなら」など、本を書く仕事は誘われて始めたそうですね 「映画以外の仕事は基本的に、能動性があまりないんです。誰かから誘われて、最初はできないと思うのですが、話しているうちにやりたくなるパターンが多い。でも、僕は意外とその方がいいと思っているんです。ドワンゴの川上