【ニューヨーク=丸石伸一】トヨタ自動車は29日、米国で販売した乗用車など約380万台で、フロアマットがずれてアクセルペダルが踏んだままの状態で戻らなくなるなどの恐れがあると発表した。近く正式にリコール(回収・無償修理)する見通し。全車をリコールすれば、トヨタが米国進出した57年以来、同国内で最大規模になる。 事故につながりかねないとして、顧客にはマットの取り外しを呼びかけている。リコールの内容を含めた具体策は来週初めまでに発表する。 対象車種は、北米で生産されたもので、米国で人気の乗用車「カムリ」(07〜10年モデル)や、ハイブリッド車「プリウス」(04〜09年モデル)、高級車「レクサス」、ピックアップトラックなどの計7車種。車種ごとの台数は明らかにしていない。現段階では日本で売られる車で不具合は見つかっていないという。 トヨタなどによると、マットが引っかかってペダルが戻らなくなった