新型出生前検査は、妊娠中の女性の血液を採取するだけの検査で、おなかの中の赤ちゃんに重い障害の原因となる染色体の異常があるかどうかが分かります。 この検査を受けられるのは、主に染色体異常のある赤ちゃんが生まれる確率が高いとされる35歳以上の妊婦です。 検査の目的は、生まれてくる赤ちゃんをどう迎えるのか、出産に備えることです。 検査の前と後では、遺伝に関する専門知識をもった医師によるカウンセリングがあります。 検査を本当に受ける必要があるのか、もし異常が分った場合にはどのような支援を受けられるのかなどを知ることができます。 検査は、学会の認可を受けた、大学病院などで行われ、6年前に始まって以来、7万人以上が受けてきました。 ところがいま、学会の認可を受けずに、いわば簡単に検査を提供する施設が急増し、新たな問題が起きているといいます。 都内のある産婦人科の診療所では3年前、認可外で新型出生前検査