新日本製鉄と住友金属工業は2011年2月3日、経営統合に向けた検討を開始したと発表した。2012年10月1日をメドに、統合を目指す。記者会見で新日鉄の宗岡正二社長は両社の基幹系システムについて「時期は決まっていないが、できる限り早期に統合したい」と語った。 宗岡社長はシステムを統合する場合の方針について「新日鉄と住金のどちらのシステムにするのか、それとも全く新しいシステムを作るのか、今後いろいろ検討して決めるつもりだ」と述べた。住金の友野宏社長は「システム統合は大事業になると思っている。両社の特質を良く見て、技術の最新動向も踏まえて方針を決めたい」と話した。 新日鉄が67%出資している新日鉄ソリューションズと、住金が49%出資し日本IBMが51%出資しているアイエス情報システムの両システム関連会社については「統合などの方針はまだ決まっていない。これから検討する」(新日鉄の宗岡社長)とした。