真のエンジニアリングには「定量化&定性化」が不可欠 「『エンジニアリング』してますか?」という参加者への問いかけからスタートした鷲崎氏の講演。同氏によれば、エンジニアリングの辞書的な定義は「科学に裏打ちされた技術活動・学問体系」とされており、ソフトウェアの開発運用を行う際にこの定義を満たしていれば、きちんと「エンジニアリングを行っている」と表現できる。 ただしSWEBOKにおいては、ソフトウェアエンジニアリングを「ソフトウェアの開発運用保守に対する体系的、規律的、定量的なアプローチの適用」としている。この定義に則れば、個々の技術者の直感、すなわちそれぞれが良かれと思うスタイルで開発を行うカウボーイコーディングは、ソフトウェアエンジニアリングではないことになる。 加えて、鷲崎氏はソフトウェアエンジニアリングを「定量的であることが望ましい」とする。定性的な部分はもちろん、品質の測定評価や顧客満