本とレビューに関するWakarimoのブックマーク (2)

  • 『マルクス・アウレリウス『自省録』――精神の城塞』荻野弘之(岩波書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「書物の運命」 毎週日曜、某新聞の書評欄を眺めては、いつも思う。なぜ新刊ばかり取り上げるのか。もっとよいならいくらでもあるのに――。 活字離れとか学術出版の危機とかよく言われるが、じつは今の世の中、新刊が洪水のようにあふれている(専門研究書にしたって垂れ流し状態に近い)。賭けてもいいが、そのうち99.9パーセントは、百年後、誰にも見向きもされなくなっている。手当たり次第読み漁っても、よほどクジ運がよくないかぎり、売り出されるやたちまち賞味期限の切れる消費対象にしか行き当たらない。その空しさといったら。 自分で対象を選んで書評を書くのなら、せめて、この空しさを増幅させないようにしたいものだと思う。そのためには、古典的作品か、さもなければ古典へのいざないの書を取り上げるのがよさそうだ。そこでブログ開設に当たり、マルクス・アウレリウス『自省録』の道案内役をしっかり果

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  • 『文学の器』坂本忠雄(扶桑社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「編集者の武器」 編集者という存在は、実にあやしいものだ。しゃべらせれば饒舌かつ明晰。頭の回転は速いし、文章も書けるし、どこから聞きつけるのか人事にもやたらと詳しく、人の名前も漢字に至るまで正確におぼえているし、誰が誰の親だとか親戚だとかといったことも把握し、あたり前かもしれないが、のこともよく知っている。酒も強い。野球もうまい。服は黒い。ところが、ある一点のことでは、ある刹那に、急に寡黙になったりもする。 実はこの寡黙さこそが、編集者の武器なのだ。編集者の最大の役割は、黙ることだと言ってもいい。何しろ、編集者という職業の質は、「見えないこと」なのである。 書の著者坂忠雄は、『新潮』で14年間にわたって編集長を勤め、晩年の小林秀雄に『居宣長』を書かせた人物である。もはや伝説と化したような作家たちと親しく付き合い、また畏怖されもした編集者である。しかし、書は

    『文学の器』坂本忠雄(扶桑社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    Wakarimo
    Wakarimo 2009/08/17
    本書の著者坂本忠雄は、『新潮』で14年間にわたって編集長を勤め、晩年の小林秀雄に『本居宣長』を書かせた人物である。もはや伝説と化したような作家たちと親しく付き合い、また畏怖されもした編集者である。
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